小川郷太郎の「日本と世界」
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近くて遠い国」といわれる韓国だが、行ってみるととても近く感じられるし、韓国人と親しくなれる。そうなるには相手の立場に立って物を見るという当然の姿勢が必要だが、日本にいるだけだとそれが分からない。仕事上いつも反日世論と対面した韓国での体験は、そういうことについて深く考えさせてくれたし、歴史や国家のことにも種々思いを致す機会となった。この絵は親しくしていただいた画家の全晟雨先生御夫妻と旅行して五台山の上院寺を訪れた時のもの。初冬の肌寒い日であった。