Judo International: Voice of Japan 開設について
このたび、インターネット上で “Judo International: Voice of Japan” (「国際柔道:日本の声」)を開設することになりました。 日本で発祥した柔道がいまや世界の隅々まで浸透し、オリンピックや世界選手権などの各種国際スポーツの中でももっとも人気のある種目の一つにもなっています。柔道の「国際化」に伴って、柔道の試合ルールも変化し柔道の質も変わってきている面がありますが、個々の変化について国際的に賛否両論の議論も行われています。
また、柔道は身体を鍛える体育的側面と精神を涵養する知育的側面が一体となった修練であり、これは「精力善用」「自他共栄」という創始者の嘉納治五郎師範の言葉に表れています。私は、世界各地に在住し、各国国民と柔道を通じて接した経験から、国の大小や先進国、途上国の別を問わず、柔道のこの精神的側面を真剣に身につけようとしている人達が世界のなかで極めて多いことも知りました。しかしながら、国際試合での勝敗が人々の関心の前面に出る勢いの中で、この精神的側面の重要さも忘れられがちであることも否めません。
世界中に浸透する過程で柔道が変化するのは必然ではありますが、他方において、我が国はもちろん、世界にも、その変化を受容しながらできるだけ柔道を本来の正しい姿に戻そうと努力している人々も少なくありません。柔道に興味をもつ世界中の人々は、柔道発祥国である日本がこうした変化についてどのように考え、どのように取り組もうとしているかに強い関心をもっております。
これまで、日本はそうした世界の関心に必ずしも明確に応えてきてはいなかったように思われます。日本で行われている柔道の様々な取り組みや柔道に関して権威のある日本の考え方を英語やフランス語で世界に発信することによって、「正しい柔道」の復活に向けて志を同じくする世界の柔道関係者との連携を図ることは、発祥国の日本にとっても重要なことであると考えます。そのような目標に少しでも貢献したいとの趣旨から、今般ウェッブ上でこのサイトを立ち上げることとした次第です。 英語版,フランス語版の概要を日本語で読みたい方はここをクリックして下さい。なお、私の柔道に関する考えや活動については、以下をご参考にしてください。
井上康生、これからの道を語る(2011年11月19日)![]()
「フランス柔道誌が震災の日本へ連帯のメッセージ 」(2011年5月)
山口香:「柔道を立ち止まって考える役割を担いたい」(2011年4月27日)
「選手の心をつかむ、若手を強化」:吉村強化委員長方針を語る(2011年3月7日)
「岡野功先生、『柔道』を語る」(2011年2月5日)
「日本柔道界は新たな国際戦略を」(「中央公論」2008年12月号掲載)
フランス柔道誌に定期寄稿開始
” La chronique de Gotaro Ogawa”![]()
「『本物の柔道』の視点からみたから見た世界選手権」(2010年9月)
「パリ国際柔道大会を見て」(2010年2月12日)
「柔道における礼法ーその国際的意義と大学教育への期待』(2009年12月5日、鹿児島県鹿屋体育大学での講演要旨
「フランス人柔道家、日本での修行について語る」(2009年9月、エリック・ユベール氏手記)
「山下泰裕氏,最近の柔道について大いに語る」(2009年6月27日,東京にてインタビュー)
「上村春樹新講道館長、抱負を語る」(2009年4月24日、講道館にてインタビュー)
「山口香の一寸お邪魔します」(月刊「柔道」2009年3月号掲載対談)
「国際化された柔道の苦悩:家元としての発言権強化を」(時事通信社「週刊e-World」2008年8月6日号より転載)
「柔道の世界への浸透と日本」(2008年6月12日、NPO「柔道教育ソリダリティー」での講演記録)
「黒帯大使、技あり外交」(2005年4月1日付日本経済新聞朝刊文化欄掲載)